第三十二部

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愁汰 『…はいそこまで』 ゆっくり立ち上がり 夜ヰ刃達に近付いてくる愁汰 夜ヰ刃 『はぁ…はぁ…はぁ…あぁ…そうだな…』 息を荒くしている様子から 相当疲れたのだろう 西野は苦痛に顔を歪めながら その場で倒れていた 愁汰 『警察のサイレンの音が近付いてきてる、早く帰っちまおうぜ?』 夜ヰ刃 『うん…こいつら大丈夫かな?』 愁汰 『俺らだって怪我してるしお互い様ってことで』 夜ヰ刃 『……仕方ないな…帰ろ……』 愁汰 『夜ヰ刃?』 夜ヰ刃は少し遠くを見つめていた しかし愁汰に呼ばれて すぐに気を取り直して 自転車にまたがり 二人は急いで帰っていった その頃にはもう 日は沈み 空には星が瞬いていた 冬の風に 吹きさらされていた不良達は 半数が風邪を引いたという←
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