好きに気付いた

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イケにあったのには、小学生の頃。 その時はまだ好きだって感情なくて、まだ無邪気な家族の愛情に満ち足りていた。 ――あんたなんか死ね 母親に言われた。 ――あんたが孫だなんて嫌だ。死ね おばあちゃんに言われた。 ――早くでていって孤独死ろ お父さんに言われた。 お父さんにソファーに叩きつけられた。 お母さんに裸足のままおいだされた。 おばあちゃんに頬をひっぱかれた。 痛くても私が怒らせたのがいけない。 昼間は、普通の家族。 幸せな。 この時からうちの家族は、かわりいらない存在の私は泣き叫びつづけた。 ある日 「せんせいにいう」 お母さんに言われた。 「え……?」 「先生に報告する」 その一言に私は、母に飛び掛かった。 母の力は強く、電話された。 そして 「お母さんって呼ばないで」 と言われた。 次の日学校で青空教室というところにいかされることになった。 青空教室とは、普通とは違う異常な精神を持つコが行くところだ。 その時私は、手を上げられるだけで身震いし、頭を抑える動作が身についていた。 これは、精神が異常な証拠――? 私は、人と違うの――? 私は、一人なの――? 親に言われた「あんたに友達なんていない」と言う言葉は、私に氷の矢として突き刺さった 私は、静かに教室の前に立った。 友達も何も言わず通りすぎた。 「どうした――?」
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