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一年に一度の約束を破り、渡れるものならこの大きな川を渡っていきたいと。
あなたの胸に飛び込みたいと。
何もかも捨てて、飛び込めるのなら飛び込みたいと、切に思っている自分の顔。
でも……。
それは決してしてはいけない行為。
そんな事をしてしまっては、一年に一度の約束すら、消えて無くなってしまう。
そう思うとグッと唇を噛むだけ。
あなたに逢いたくて。
抱きしめて欲しくて。
1年前の七月七日。
あなたの表情。
あなたの仕草。
事細かにこの瞼の裏に焼き付けている。
瞳を閉じれば浮かぶ、あなたの顔。
あなたに逢える日を指折り数え、あなたの顔を毎日思い浮かべている。
それだけが支え。
次にあなたに逢うまでの……。
あたしの支えは、それだけ……。
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