七月七日

耐えられるはず。
耐えなくては。

逢いたくて切に思っているのは、自分だけじゃない。

あなたも……。
きっとあたしと同じ想い。

そう思ってはいるけれど、時々どうしても堪えきれなくなる。

あなたに逢いたくて。
遠く離れていて、川が隔てていて。

あなたの姿を見る事は、無理だとわかっていても来てしまう、この場所に。

どんなに目をこらしてみても……。

やっぱり……。

あなたの姿を見つける事が出来ない。
あなたの姿を探し出す事が出来ない。

向こう岸すら、見えないのだから。

「ふっ……くっ」

泣くまいと。
決して泣くまいと誓っているのに……。
涙が頬を伝い、天の川に落ちていく。