Episode1:引きこもり乙姫様-浦島太郎-

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「姫様ぁ。いい加減出てきてください!!」 「嫌じゃ!!絶対に嫌じゃ!!」 子供のように駄々をこねる姫。 「姫様が出てこないとこちらも大変困るのですが…。」 「・・・、何が困るのじゃ…?」 「客人が着ておるのです。」 「客人・・・。わかった。連れて参れ。」 姫は嫌々許可を出してくれた。 「はっ。ではお入りください。」 「失礼します。」 「かなめ、その者は?」 姫が仕切りの布越しに私に聞く。 「こちらは我が竜宮ノ海の使いが苛められているところを 助けてくださった方です。」 「ほう。それはご苦労だった。 そち、名は?」 「はっ。私は浦島太郎と申します。」 私が見る限りかなりの好青年と 言ったところでしょうか。 いやっ!私がそういう趣味を持っているというわけではないですよっ!! 「はぁ、随分平凡な名前じゃなぁ。」 「姫っ!!失礼ですよ!!」 「フンッ!」 相変わらず無愛想です。 「・・・おい、浦島と言ったか…」 「はい!」 さ、最近の、あに、ぁ・・・」 「はい?」
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