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第二章
「ひっ!?姫ぇッ!?」
「ふんっ!どうじゃ、可愛いじゃろう?」
「確かに可愛らしいですが…」
姫のお姿はフリフリの超ミニスカートでお腹を出しており
胸に大きなリボンやらレースらやでデコレーションされた服を着て、
腕にはいかにも邪魔そうな…
何て言うのでしょうか。
現代で言う袖の広がった
アームウォーマーと言えばいいのでしょうか。
とりあえず、“魔法少女”という言葉がぴったりなお姿です。
「ほれ、浦島どんな感じじゃ?」
姫様は浦島様に見せびらかすようにその場でくるっと回って見せた。
「・・・」
浦島様はポカンと口を開けて、
思考停止。
ほら、流石に浦島様も姫の話について行けてないじゃないんですか?
「うらしまぁ?」
どうしたのかと浦島様の顔を覗き込む姫。
すると―
「僕も大好きです!!そのアニメもキャラクターも!」
「!」
「やっぱりそうだよな!“魔法少女☆ミナミ”!!!」
・・・・まったくわからんっ!!
「はい!あのアニメのいいところは…」
なんか始まってしまった。
ここからは二人のお時間だし、
外で待機していよう。
「失礼しました。」
「かなめは一緒に話さないのか?」
「話しません、というか話せません。」
と言って部屋のふすまを閉めた。
浦島様に何もしなければいいんだが…
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