7人が本棚に入れています
本棚に追加
やべぇー。
いざ話してみると照れるな。
ろくに話せないと
沈黙だし、気まずいし…。
考えている頃電話が鳴った。
ケータイのディスプレイには
<恭平>と表示されていた。
『おい将太どこいるんだよ。寒ぃし早くしろって!!』
「おー悪ぃ、今ケータイ探してるから先帰っていいけど」
『は?ケータイ?持ってんじゃん』
「俺のじゃないって、芹沢の」
『芹沢?へぇ、俺達も探そっか?』
「いや?鳴らすと聞こえる距離だから大丈夫かも。」
『じゃあ先に帰るから。じゃあなー』
「おー」
ケータイを切ると芹沢が
「…帰っていいよ?遅くなりそうだし…鳴ってないし…」
「いーやっ、ちゃんと探そう」
折角2人きりなんだ。
少しでも長く
誰にも邪魔されずに
探してみせるし。
最初のコメントを投稿しよう!