私は旅だってませんでした。

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「そうそう!うさぎ飼い始めたんだ!見て、可愛いでしょ!?」 「可愛いーっ!」 よくある女子同士のキャッキャしてる光景。 大事そうにうさぎを抱く茗。 触れることが出来ないから、そのうさぎをただ見つめているだけの真理の姿が長の心を更に狂わせた。 あの時、俺が代わりに殺されていたらどうだっただろう。 今、ここで茗のうさぎをあの可愛い笑顔を浮かべながら抱いていたのか。 触れる事が出来ない。 それは人間にとって以外にも高い壁だということを長は実感した。 真理が一番わかるはずだ。image=392306320.jpg
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