盗聴・盗撮・ストーカー・エトセトラ

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   神村「もしもし,何時に外出出来る?」    上戸「炊事洗濯して外出出来るのは,4時頃になる。けど6時には帰らないと…」    神村「そうか,じゃあ4時に…」    上戸「神村,お前横に子供でもいるのか? 子供の声が聞こえるけど…」    神村「居ないよ。自宅で一人いるし。」    上戸「そうか。じゃあ後で。」    上戸はそう言うと通話を終え,自宅の炊事洗濯をこなす。自宅は盗撮や盗聴がされている。電話も。だから炊事洗濯をこなす。見られているからやるし,見られていなくてもやらねば父親に暴力を振るわれる。友人神村と通話をしたのは,午前9時位。洗濯をしながらご飯を炊きおかずを作り麦茶を作り,家の掃除をする。そうこうしているうちに,正午位になった。家事をしてもはや外出出来る準備が出来た矢先,父親が帰ってきた。車の音で分かる。そうだ父親だ。あれは父親の車の,エンジン音に違いない。  上戸は外出様の服装から,自宅様の服装に急いで着替えた。間髪入れずに,父親が帰って来た。    父「何してる? 何をしてた? 宿題は? この靴下だが洗え。それとこの食材を買ってきたから使え。それとゴルフが15時からあるので,CMをカットして録画しておけ」    上戸「分かった」    父親はそれだけ言うとくつろぎ,寝始めた。上戸は急いで,新たな家事をこなす。そうこうしているうちに,15時になる。ゴルフの録画をするが,まだCMカットがついてないビデオデッキだ,はりついてゴルフをみながらCMをカットしなければならない。16時位になると,終わった。父親は,寝ている。やる事はやった。遊びに行こう。しかし,父が目覚めた。    父「腰が痛いからマッサージしろ。それと白髪を100本抜け。」    上戸「分かった」    それをこなすと30分位経った。    上戸「お父,友達と外出する約束をしているんだけど,行ってこーね。」    父親「6時迄には帰れ。」    上戸「分かった」    上戸が外出すると,神村は自宅近くの場所で待っていた。    神村「遅かったな。また何か盗聴野郎に言われたのか?」    上戸「あぁ。本当は昼位に外出出来そうになったんだけど,やっぱりいざ外出しようと着替え玄関のノブに触れようとしたら親父帰ってきたよ」
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