138人が本棚に入れています
本棚に追加
「……とはいっても、流石に始めたばかりのティアナをいきなり大型モンスターとの戦闘に放り込むような真似はしないから安心してね?―― まずはフィールドに出て、色んなアイテムを採集したり小型モンスターを倒して剥ぎ取りしたりする基本的なやつからやっていくから」
「……それ聞いて安心しました。右も左も解らない内からやらされるのか不安で……」
「そこまで鬼な仕打ちはしないよ―――― じゃ、受けてくるから受注書が出たらクエストボードでティアナも受注してね」
そう告げると、『フェイト』はピンク色の服を着た女性に駆け寄っていく。
ティアナはそれを見送りながら…これから始まるハンターとしての戦いに心を踊らせていた。
「(――― こういうゲームって割りと嫌いじゃないのよね。
……楽しみだな)」
そんな事を心の内で語りながら、フェイトが受注したクエストへの同行をクエストボードへと書き込む。
書き終えた後、フェイトの指示通りに出発準備を整え 二人のハンターはクエストへと旅立ったのだった。
―― クエスト名
『ハチミツ集めのお手伝い』
地獄の入り口が開いた瞬間であった。
※※※※※※
最初のコメントを投稿しよう!