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――― リベンジと意気込むのは良いけど、このまま無闇に挑んだら また同じ事の繰り返しになるんじゃないかな?
―― 何を弱気になってるんだいフェイト、たかがキノコ採集じゃないか。
―― そのキノコ採集“ごとき”に苦汁を舐めたのはどこの誰かしらね?
――― そんな無様な君がボクのオリジナルなんてね。
がっかりだよ“金色の閃光”!!
―― じゃあ、どうすれば……
―― 簡単じゃないか。ボク達を打ち砕いた時と同じ様に“仲間”と共に挑めば良い。
一人で出来ないなら二人で。
二人で出来ないなら三人で。
弱い君達にはお似合いだよ!!
―― “仲間”……か
脳内会議の筈がいつの間にやら家族会議(青髪のアホの子は除外扱い)になってしまっていたが、大切な事を思い出した。
何を思い上がっていたのだろうか……自分は何時からなんでも一人で出来る人間だとしていたのだろうか?
思い返せば 苦しい時も、辛い時も誰かに支えてもらっていたではないか。
母に捨てられた時は使い魔のアルフと親友のなのは、クロノにリンディ義母さんに救われた。
執務官になる為の試験勉強の時にはユーノに救われた。
そう、人は支えあう事で生きているのだ。
「ありがとう、みんな。私頑張るよ……大丈夫、答えは得たから」
その瞳には先程までのヘタレさはなく、力強い遺志を宿した焔の眼となっていた。
「よしっ、なら今回の任務が終わったら早速行動に移すとしようか―― まずは……」
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