ティアナ・ランスターの戸惑い。

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  「…………」 ……アレ? 私はまともな返答をした筈なのに、なんで目の前の上司は涙目で両手に持ってる袋を握り締めてるんでしょうか?  イヤイヤイヤ、そんな胸キュンしそうな顔しないで下さいよ。 「……あのっ、フェイトさ――」 「―― そうだよね、ティアナは夢を叶える為に努力してるんだよね。……なのに私――」 ……え? え? えぇ?! 「……お邪魔しましたぁ」 「イヤイヤイヤ、説明は?! 私の部屋に来た理由と、ひと狩りいこうよ!―― の言葉の真意はなんなんですか!?」 部屋を出ようとする上司の腕を掴み、とにかく話しを聞かねばなるまい。じゃないと夢見が悪すぎるじゃないか。 「……いいんだ。ティアナの事を考えなかった私が悪いんだ」 「いやっ、ですから! 説明して貰わないと解りませんって!? 落ち着いてゆっくり話しましょうお茶入れますから!」 この時私は知らなかった。 これが私のハンター生活の幕開けになるなどと思いもしなかった。
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