ティアナ・ランスターの戸惑い。

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   ※※※※※※ 話しを纏めると、つまりは…… ① ある日の事、フェイトさんはいつものように訓練室を使っていたのだが ついエキサイトし過ぎて訓練室を大破させてしまった。 ② その事に腹を立てた艦長と整備員によってフェイトさんは一定期間訓練室の使用を禁止されてしまった。 ③ 大概の時間を訓練に費やしていたものだから 途端に暇に。 ④ しかし、丁度良い事に親友達(なのはさんや地球の友人達)にオススメされたゲームがあって それをやり始めたのだが 思いの外難しく挫折しかけた。 ⑤ ――― が、実はこのゲーム 複数人とプレイ出来る事が判明。旅は道連れ世は情けといった感じで私に白羽の矢がたった、と。 「……うん。大体そんな感じかな――― それにしてもティアナはお茶煎れるの上手だね」 「それはどうも。……ハァ」  思わず溜め息が出てしまったが別に悪くはないだろう。 いい歳の大人がゲームなんて……などとは微塵も思わない。現に昔という程ではないが私自身もよくスバルと休日にはゲーセンに行って遊んだし、今でもその類いの物は好きだ。 溜め息の理由は……そう、そのゲームのお誘いに来たフェイトさんの誘い方に溜め息を吐いたのだ。 「けどですね 私はその、『モンスターハンター』でしたっけ? ……それをやる機械を持ってないんですが」 「うん。それは勿論承知の上だよ―― だから、はい」 ぽすん。と卓の上に紙袋を乗せてフェイトさんは満面の笑みを浮かべて言い放った。 「ティアナのを買ってきたんだ」 ……はい? 「――えっと。何をですか?」 「『モンスターハンター』をやる機械一式とソフト」 「…………」 ……え? 買ったの? そこまでやるか。 そこまでしてやりたいのか。 ―― そんな思いが頭を埋め尽くす中、私は恐る恐る紙袋を手に取り その中に入っているであろう物を確認するため、紙袋の口を開いて中を見る。 中には長方形の箱と、それよりも一回り小さいこれまた長方形の箱があり、見る限りではそれらが開けられた形跡は無かった。 それらをゆっくりと掴み、丁寧に取り出してこれまた丁寧に卓の上へ置いてからまじまじと見つめる。 ……新品だし。やたら高そうな代物にしか見えないのだが。  
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