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するとインストールボックスに繋がっているコードが強く光り出した
リンはそれをじっと見ていた
目には涙を浮かべ、身体を小刻みに震わせながら
コードの輝きがおさまると、リンはインストールボックスへと歩きはじめた
そして震える指でオープンボタンを押した
プシューッと中から空気が漏れ出るとともに、ボックスが開いた
そこには
リンと同じくらいの歳
だが、どことなくレンに似た少年が目を閉じて佇んでいた
リンは尋ねた
「あなたの…名前は?」
ボックスの中の少年は目を開けて答えた
「ボーカロイドNo.2 カガミネレンデス」
リンは再び、泣きそうな声で尋ねた
「私が…誰だか…分かる?」
レンと言ったボーカロイドは答えた
「アナタハボーカロイドNo.2 カガミネリン ワタシノアネデス ソウデスヨネ?」
リンの目には涙が溢れていた
「リンハナゼナクノ?」
レンは問いかけた
「さあ… なんでだろうね」
リンは質問をはぐらかした
リンはその後 レンにもココロプログラムをインストールした
それから 二人で思いっきり歌った
そしてある日
リンとレンは研究所のはずれにある崖にいた
リンはレンに 博士のレンのことを話した
そして リンは立ち上がり
「博士ーー! ありがとーー!」
空に向かって叫んだ
その声はきっと
博士のレンに届いただろう
Fin
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