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1週間ほど寝たレンは大規模なロボット会社
クリプトン社へと足を運んだ
何をしに来たのかと言うと
リンの本体の作成を依頼しに来たのだ
レンは社長に設計図を渡すと
「それでは、よろしくお願いします」
レンは浅く礼をした
「任せな、傑作を作って見せるぜ」
社長は自信満々だった
それからは研究所で他の仕事だ
リンに記憶させる複数のデータを作成した
言葉 雑学 社交
いろいろなデータの作成に専念した
そして1年が経った
誰かが研究所を訪れた
扉を開けると
クリプトン社の社長が女子中学生くらいの大きさの箱を持って立っていた
「博士、できたぜ、ボーカロイドNo.2 鏡音リン」
「ありがとうございます」
社長は箱を開けた
そこには
黄色の髪をした14歳前後の少女の姿があった
目は閉じているが完成したデータをインプットすれば正常に動くはずだ
社長からボーカロイドの入った箱を受け取ると すぐにデータインプットの準備をした
社長の話によるとやはり頭に記憶デバイスがあるらしい
レンはパソコンのエンターキーを押した
音もなくデータインプットは始まった
データインプットは30分かかった
データインプットが終わり、レンはリンに話しかけた
「目を開けてごらん、リン」
リンはゆっくりと目を開けた
「自分が誰だか分かるかい?」
レンはリンにそう聞くと
「ボーカロイドNo.2 カガミネリンデス」
リンは答えた
レンはまた質問した
「僕が誰だか分かるかい?」
「ワタシノセッケイシャデス」
リンは答えた
(よし、大成功だ!)
レンは小さくガッツポーズをした
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