第二章

3/4
前へ
/12ページ
次へ
「キロクカンリョウシマシタ」 リンは言った 「頼んだよ…、最後に一つ」 レンは大きく息を吸って 「僕の下に生まれてくれて、ありがとう…」 リンは我に帰った 涙を流していたのが自分でも分かった それから、胸が強く鼓動した 「え?な、何?何故…」 リンはひざまずいた 「何故か…涙が…止まらない…」 高鳴る胸も必死で押さえた その手も震えていた 「何故私震える? これが…私の望んだ…ココロ?」 リンは顔を上げた そこには一つのインストールボックスがあった その箱にはLen Kagamineと書いてあった 「Len Kagamine… まさか…」 リンはパソコンを調べた そこには、Len Kagamineというファイルがあった リンは未だに震える手で懸命にマウスを動かし、それをクリックした すると『Len Kagamineプログラムをインストールします』と表示された 「実…行…」 リンは口を震わせながら実行をクリックした
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加