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「キロクカンリョウシマシタ」
リンは言った
「頼んだよ…、最後に一つ」
レンは大きく息を吸って
「僕の下に生まれてくれて、ありがとう…」
リンは我に帰った
涙を流していたのが自分でも分かった
それから、胸が強く鼓動した
「え?な、何?何故…」
リンはひざまずいた
「何故か…涙が…止まらない…」
高鳴る胸も必死で押さえた
その手も震えていた
「何故私震える? これが…私の望んだ…ココロ?」
リンは顔を上げた
そこには一つのインストールボックスがあった
その箱にはLen Kagamineと書いてあった
「Len Kagamine… まさか…」
リンはパソコンを調べた
そこには、Len Kagamineというファイルがあった
リンは未だに震える手で懸命にマウスを動かし、それをクリックした
すると『Len Kagamineプログラムをインストールします』と表示された
「実…行…」
リンは口を震わせながら実行をクリックした
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