少しずつ……。

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挨拶も終わり、帰ろうとしたとき一輝さんが会社に来た。 「お疲れぇー」 「お疲れさまです」 「信、後かえるんだろ?、飲みでもいかねぇ?」 「良いスッよ」 「ちょっと待ってなぁ、社長と話してくっから」 「ほ~い」 しばらくしてから一輝さんと居酒屋に行った……。 今日は一輝さんのおごりらしい。 「何でも食って良いからなぁ~」 「どもっす!」 結構、気疲れしてたけど、酒を飲みはじめると、そんな事は気にならなくなった。 俺の趣味の車や会社の事などの雑談で盛り上がった。 それで俺が今行ってる現場の話になったとき……。 「信よぅ…、社長の代わり、監督だれ来てんの?」 「霧島ってゆう、女監督す」 「霧島……?」 その時、一輝さんの顔色が少しだけ変わったような気がした……。 少し間があり、 「霧島がぁ来てんのか…」 「和泉さん!霧島さんの事!知ってるんですか?」 とっさに切り返してしまった……。 「どうした?信、やけに食いついてくるねぇー」 一輝さんは俺の気持ちを、見透かしている様に思えた。
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