16人が本棚に入れています
本棚に追加
「でも信、…珍しいな、お前が、"女"の事を聞きたがるなんてなぁ~」
「ちょっとあって…。で、霧島さんの所属してる会社って知ってますか?」
「日工研究産業て、とこぉ~」
「…?」
「簡単に言えば"人材派遣会社"みたいなもんだろぉ」
一輝さんが酒を飲み、焼き鳥を食いながら話を続ける、
「霧島は、様々な資格を持ってんだとぉ、"派遣"流に言うと、"スキルがある"、んだってよぉ。まあ~、優秀だったからな~」
「エリートすね!」
俺、何だか嬉しくなってきていた、酒のおかげもあるが、真奈美の事がちょっとずつだけど判り始めて……。
でも、一輝さんは意外な事も言ってきた。
「"会社辞める"ってぇ聞いたなぁ~」
「なんで、辞めるんすか?」
その事が凄く気になった……。酒を飲みながら考える。
まさか……!、とっさに聞き返した。
「寿退社とかじゃ!?」
「そうゆう事じゃねぇ…らしい……」
そう言うと一輝さんは、何かを考えるかの様に、肩を下げた。
何かを知っている感じに思えた……。
最初のコメントを投稿しよう!