少しずつ……。

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「和泉さん、霧島さんの事詳しいすね!」 「あぁ~霧島の会社に知り合い、何人かいるからよぅ。おぅ!、たしか…霧島"男"いないはずだなぁ…」 驚いた。一輝さんに完全に心を読まれてた。 自分から"女性"の話なんかしたこと無かったから、当たり前か……。 ただ気になった事は……、"会社を辞める理由"。 一輝さんは、たぶん知ってると思うけど、これ以上聞ける雰囲気ではなかった。 話題を変えて、しばらく飲んで。 時計を見たら結構な時間に。 「時間も時間だから俺、帰るっす!」 「おぅそっか…、じゃあ、またなぁ!」 「ゴチになりました!」 挨拶し店を出ようとしたとき、 「信、……頑張れよな!……」 と言ってくれた。 けども、なんだか声に力がなくて…。 俺、悪い事聞いてしまった気がした……。 俺は、家に帰るまで真奈美さんの事を考えながら歩いていた。 真奈美さんの事、全然しらないで好きになってしまって……。 どうしたら……。 何も思いつかずに家に着いた。
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