いつもと同じ朝だった…でも…

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仕事以外では、特に、女性関係の噂が絶えない。 何処かの有名人が言ってた、"異文化交流"。 簡単に言うと"女遊び"。 奥さんも、子供も居るのに…。 これじゃ奥さん、可哀想…"信じてるのに…裏切られてる"。俺は思う。 このような事柄を、目の当たりにしてきた俺は、一輝さんを心の中では"信用出来ない人"と思っていた…。 いつもと同じ様に時間が過ぎていく…。それは、まるで"春の風"が、 『このまま、何も考えないほうが、悩まずに済むよ』 と、忠告してる様だった。 昼間に、一輝さんは他の工事現場に行くことになり、しばらくの間、俺と一緒になる事は、ないらしい。 「オレ、明日から別の現場だぁ~。」 「そうですか…」 「じゃあな、信」 「お疲れっす!」 少し……"ほっとした"。 一輝さんと一緒に居ると"気疲れ"してしまうから…。 夕方になり、今日も1日が終わろうとしていた。 作業員たちが集まり、ここで"各自解散"となる。 すべて、いつもと同じだった。 でも…今日は違った……。
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