題名のない物語

タール国ガラフ

『まだ…サーシャと出会ったまでは良かった…。そっから行き先が魔界になり、ルインズ…呪いだろ絶対…』

頭を抱えて唸るロック

『別に、この世が魔王に乗っ取られるってわけじゃないのに…偶然にしては出来すぎよね』

ため息混じりに言うエル。

『エディにサイレス…レイ…次は…ライルあたりかなぁ…』

『マジックウォーリアーでござるな…』

『うん。ライル･クロードだね』

『やめてくれ。この流れからいってありそうで、こえぇ…』

『あと、ウィザードのキスティンとモンクのカイル…』

『あ、でも。カイル殿は独身を貫くって言ってたみたいでござるが…』

『キスティンは貴族だから、そうそう道で出会うことはないと思うの…』

『ライルって今何してんだ？』

『知らないでござる…』

『オヤジたち、お互いにあれから連絡取ってないみたいだからね。だから、うちのオヤジ死んだの知らないでしょ？』

衝撃の事実を事も無げに言うトパック。