15人が本棚に入れています
本棚に追加
/108ページ
二人がやって来たのは銀行。
『サーシャ、ここで金全部預けてこい。』
『預け…?』
『…まさか口座持ってないとか…?』
『こうざ…?』
『…ニコニコ現金払いかよ…。』
『???』
キョトンとしてるサーシャをみて深い溜め息をつくロック。
『…おまえの財布よこせ』
『なんと!恐喝でござるかッ!』
『なんでそんな言葉は知ってるんだよっ』
ロックのゲンコツが落ちたのは言うまでもない。
サーシャの財布を受け取ったロックは迷うことなく窓口へ
『口座作りてぇんだけど』
『ご新規でよろしいですか?』
銀行窓口のお姉さん。
キッシュはいつものようにいつもの笑顔で対応した。
『あぁ。普通預金じゃなくて冒険者預金で』
冒険者預金とは、世界中で使え、銀行のない地域でもカード番号と暗証番号のみで買い物ができる。
更に保険会社と提携しており、怪我や病気で病院に掛かる時に提示すると
費用の70%を負担してくれる。
最初のコメントを投稿しよう!