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『冒険者預金でございますね。ではこちらの用紙に記入をお願いします。』
『おぃサーシャ…』
ロックが振り替えるとサーシャは目をキラキラさせながらキョロキョロと銀行を見回していた。
『…オイ…』
『…ふぇ?』
何とも間抜けな返事に少々苛つきながら、先程キッシュから受け取った用紙をサーシャに渡した。
『あそこの台でこの用紙書いてこい』
『了解つかまつったッ』
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『それではこちらがカードになります。紛失の際には暗証番号が必要になりますので、番号を控えて頂きますようお願いします。ご利用ありがとうございました。』
一通りの手続きを済ませ、キッシュからカードを受けとるとそれをサーシャのガマ口の中に入れた。
『…と。忘れてた…』
カードと一緒にいくらかの現金を入れる。
『さっきの荷物売った金三万Gはあるから手持ちとしては充分だろ。』
『財布がペシャンコでござる…』
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