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ロックのお陰で無事港に着いたサーシャ。
『やっぱ、都会はすごいでござるなッ』
『は?何がだ…。』
『船の朝市みたいでござるよ』
『あぁ…。都会っつーか港だし。今は夕方だけどな』
うんざりした感が漂うロック。
『とりあえず…っと』
四方を見回し、丁度手が空いているであろう水夫に声を掛けた。
『ちょっといいか?』
『ん?見かけねぇ顔だな』
額の汗を拭きながら、水夫のウィルは友好的に返事を返した。
『旅のモンだ』
『なるほど、でなんか用か?』
『タマタマヤキって知ってるか?』
『しらねーなぁ…。』
『んじゃ、魔界についてなんか知らないか?』
『魔界?』
『魔界の入口がどの辺りか…とかな』
『魔界の入口ってダークポイントの事だろ?』
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