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彼の名は
サーシャ・シドウ
誰もが知っているあの勇者エディの一人息子である…
『何かあったら連絡するのよ?』
サーシャの母、エリル
彼女はエディのパーティにいたウィッチ(魔女)である。
そして、この上なく過保護な彼女は一人息子の旅立ちを最後まで心配していた。
『母上、大丈夫でござるよ。そんなに心配なさらんで欲しいでござる…』
『エリル。サーシャももう18だ、あの頃の拙者たちと変わりござらん』
『父上母上の時代より全然安全でござるよ』
『でも…』
それでも心配する母をなだめ、サーシャは育った家を後にした。
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