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『あ…!忘れてた。そういう話なら、トルテの仙人に聞いてみろよ』
『トルテの仙人?』
『アルル港の反対側…今日は見えるかな…』
そう言うとウィルはテクテクと歩き出した。
状況が飲み込めないロックとサーシャはとりあえずその後に続く。
『あ~見える見える。ホラ。あの高い山見えるだろ?』
『あれがトルテ?』
『トルテ山、あそこの頂上に仙人って呼ばれてる爺さんがいるから、聞いてみ?』
『…聞いてみ…て軽く言うなよ…。頂上みえねーじゃねーか…。』
トルテ山の頂上は雲に隠れて現在地からは確認することが出来なかった。
『まぁ歩いては登れないらしいからな』
『…じゃあどうしろっていうんだよ…。』
『ヴァニルに行ってみたらどうだ?』
『ヴァニル?魔科学の?』
『そうだ。最近、空飛ぶ船が出来たらしいぜ?』
『スゲーなそれ…。』
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