タール国アルミス

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ミクの包んでくれた朝食を部屋に置いてから、サーシャは旅館の裏庭へと出た。 剣術稽古の為だ。 サーシャは旅に出てからもこの習慣は欠かしていない。 稽古を終えて部屋に戻ると、ロックが朝食を食べている所だった。 『おはようでござるよ』 『あぁ。サーシャ、悪いが菖蒲亭に行ってミラを連れてきてくんねぇか?』 『菖蒲亭のでござるか?』 ロックは昨日【ヘブン】であったことを簡単に説明した。 『で、俺もちょっと出るから。もし戻って来て俺が居なかったら、少し待っててくれ』 『解ったでござる!』 『あぁ、それと、カード貸せ。』 『カード…これでござるな。』 サーシャはロックに銀行のカードを渡すと 『行ってくるでござる』 そういって【菖蒲亭】に向かった。
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