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『凄いッ凄い凄いッ!』
興奮覚めやらぬミラに対してロックは冷静に付け加えた。
『って事で誰にも言うなよ?』
『え?』
『…親父たちはあの聖戦の後騒がれるのが嫌で田舎に引きこもったんだ』
『あぁ…。そっかぁ』
ロックの言葉に納得はしたものの少し残念そうに俯き、ため息を吐くと
気持ちを切り替えたかのように顔をあげて再度、竹箒を宙へ浮かせて
『話戻すね―。そんな訳で、テレキネスで箒飛ばすからソレに乗って山に登れば早いよ?』
『……ちょっと待て!』
『え?なに?』
『なんで箒?』
『魔女って言えば箒じゃない…。』
『いや…。俺は魔女じゃねーし』
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