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サーシャは浮かれていた…
小さな村エドモンからはじめて出た都会…
浮かれまくっている…
港に程近いレストラン【菖蒲(あやめ)亭】サーシャは目を輝かせながらメニューを見ていた。
『ツナとパール海老のグラタンと、アシャンテのスパゲティとヒルクの蒸し焼きと…エクリスとムームー貝のマリネと…フタバタイのオムレツ…ノイチゴのケーキをお願いしたい』
『…ご注文を繰り返させていただきます』
菖蒲亭のウエイトレス・ミラは戸惑っていた。
一人で食うのか…と。
サーシャはそんなことに気も付かず、ただただはじめての都会に舞い上がっているのだった。
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