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『足音って事はスライムじゃねーよなぁ…。』
スライム…。
所謂初心者向けのモンスターのあれである。(稀に上級なヤツもいるが…。)
サーシャは刀に手をかけ相手の様子を伺う。
『ちなみに…。ロックは近距離でござるか?』
物語始まって以来のサーシャの真面目な問いかけに、ロックも
『どっちも。』
と真面目に答える。
ちなみに、サーシャが聞いたのは戦闘ポジションである。
『ならば、遠距離で援護に回って欲しいでござる』
『はいよ』
ロックは太股に仕込んである細身のナイフを取りだし投げる構えをとった。ナイフ投げである。
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