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敵が曲がり角に近づいてくる。
やがて角を曲がり、その姿を現す。
『フレイムウルフか…。』
【ガルルルルッ】
炎のように赤い毛を逆立て、二人の姿を捉えると、フレイムウルフは飛びかかってきた。
フレイムウルフの動きを確認したサーシャは手をかけた日本刀で応戦する。
『ていッ!』
『え…。』
驚いたのはロック…と斬られたフレイムウルフ。
『はえぇ…。』
サーシャの一太刀は斬られたフレイムウルフも気づかない程の早さ。
動体視力が優れているロックには太刀筋ガ見えたが、おそらくフレイムウルフには見えなかったのではないだろうか。
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