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『ロックに会えてよかったでござるよ。』
『俺はこんな珍道中は初めてだよ…。』
ウキウキなサーシャにげんなりなロック。
『ところで、一応地図上だと行ってないのはこの先だけなんだが…。』
ロック自作の地図を見ると現在地から北側だけが空白になっている。
『行ってみるでござるか?』
『そうしたいのはやまやまなんだが、ねぇんだよ…。』
『え?』
ロックは地図でいう【北側】を指した。
『北側はこの先…。』
『…壁?』
そこにあるはずであろう扉はなく、石壁がたたずんでいる。
『はて…。』
『とりあえず、あそこをしらべてくるか。』
そう呟くとロックは慎重に壁に近づいた。
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