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ロックが壁を調べているのを見ていたサーシャはふと、おかしな事に気がついた。
『んー?』
何かが焼け焦げた臭いがするのだ。
『ロッ…。』
サーシャがロックを呼び掛けようとした瞬間。
突然音もなく、背後から熔岩が流れ出てきたのだ。
『あわわわわッ!』
慌ててロックの方に走るサーシャは勢い余ってロックに突っ込む。
『ってぇッ!なんだ…よってなんだあれは!?』
『火ッ!』
『火は判ってるっつーの』
壁と言う壁から染みだしてくるドロリとした熔岩は既に二人の来た道を塞いでしまい、後ろには岩壁。
完全に逃げ場のない状態だ。
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