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イフリートは沈黙したままのロックに問いかけた。
『あ?』
『おまえからマックスウェルの匂いがする。』
『匂いって…。あぁ、マックスウェルとルナは契約済みだ。』
『試練には他の精霊は立ち会えない。よいか?』
『あぁ、解ってる。それに、試練を受けるのはそいつだ。俺は手を出さねぇ』
『久しぶりに骨の有りそうな人間と出会えたようだな。お前の名前はなんだ?』
『サーシャ。サーシャ・シドウと申す。イフリート、試練の内容はなんでござるか?拙者、シリトリは苦手でござるが…。』
『シリトリ?あぁ、マックスウェルの試練だな。』
うんうんと頷くサーシャ
『あぁ、ちなみにそいつが負けたら俺が挑戦するけどな?』
と付け加えるロック。
頭脳戦の場合サーシャに期待はできないからだ。
イフリートはニヤリと笑い
『我が名はイフリート。炎の魔神の名に置いてサーシャ・シドウに試練を与える。』
イフリートの試練が始る。
ロックは二人から距離をとるべくその場から離れた。
『我は闘神。サーシャ、我と決闘せよ』
イフリートの試練は一騎討ちである。
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