タール国ステラ

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『ふしゅーっ』 何とか燃え移った火を鎮火させたサーシャは再び刀を構えイフリートの方を向いた… が… 『…くっ…く…ふははははははは!』 頭を抱えたままイフリートが爆笑していた…。 『!?』 『面白いな人間。』 『へ?』 『まさか炎に囲まれた私の身体に飛び込むとは…しかも頭突き…予想しなかったぞ』 『え…あ…いや…頭突きをしようと思ったわけではなくてでござるな…なんと申すか…勢い余ったと言うか…』 しどろもどろなサーシャ。 『サーシャと申したな?』 『…でござる。』 『おまえの父はもう少し器用だったぞ?』 『なんと!?』 『まぁ…無謀なのはやはり血だな…。』 『父上を知ってるでござるか?』 『知ってるも何も…私の前契約者はおまえの父だ。もっとも…魔王を倒した際に契約は解除したがな…』
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