15人が本棚に入れています
本棚に追加
『ふしゅーっ』
何とか燃え移った火を鎮火させたサーシャは再び刀を構えイフリートの方を向いた…
が…
『…くっ…く…ふははははははは!』
頭を抱えたままイフリートが爆笑していた…。
『!?』
『面白いな人間。』
『へ?』
『まさか炎に囲まれた私の身体に飛び込むとは…しかも頭突き…予想しなかったぞ』
『え…あ…いや…頭突きをしようと思ったわけではなくてでござるな…なんと申すか…勢い余ったと言うか…』
しどろもどろなサーシャ。
『サーシャと申したな?』
『…でござる。』
『おまえの父はもう少し器用だったぞ?』
『なんと!?』
『まぁ…無謀なのはやはり血だな…。』
『父上を知ってるでござるか?』
『知ってるも何も…私の前契約者はおまえの父だ。もっとも…魔王を倒した際に契約は解除したがな…』
最初のコメントを投稿しよう!