タール国ガラフ

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『食は大切でごさるよ?』 『…買いだめすんなよ?』 『…が…がってん』 『それより、薬系がまったくねぇんだよ…』 『…あぁ…そうでござったな。』 『ウィザードもクレリックもいねぇからな、自力で回復するしかない。…って訳で、先ずは薬屋に行くか…』 言いながら、人混みの中を迷わず進むロック。 後を追うサーシャ…に話しかける人物がいた。 『…ねぇねぇ…』 『は…え?』 『君たち冒険者だよね?』 『そう…でござるが…』 話しかけてきたのは、ツインテールのよく似合う勝ち気な瞳をした女の子。年の頃は16~7であろうその子は、いきなりサーシャの腕を掴み頭を下げた。 『お願いッあたしたちをパーティーにいれてくれない?』 『…へ?』 ここは道のど真ん中である…。 『…ちょっとエル…唐突すぎるよ…』 女の子の後ろから現れたのは、女の子とそっくりな顔をした男の子である。 『…ぶ…分身の術でござるか…?』 『え…いや…僕たち双子なんです。いきなりすみません。えっと…僕はトパック。こっちはエル。』
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