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私が生まれてから十七年がたった。
歴史として語ることは特にない。
普通に勉強して、普通に成長して、普通に恋もして、普通に失恋もした。私の十七年という人生が培ってきたものって、実はたいしたことない気がする。頑張れば七歳の子供でさえ経験できてしまうのかもしれない。
事実は小説よりも奇なり。はっ。笑っちゃうよ、かっこ笑い。そりゃあ小説の世界から見たら私の人生なんて驚愕するほど平坦で、平凡で、普遍ですよ。でも敢えてそれを私に思い知らすことないじゃん。なにこの皮肉。言った人誰? 馬鹿みたい。
そんな私の普通の生活。読んでて楽しいのかな。つまらないかもね。途中で飽きちゃうかも。でもまあ、聞いてよ。
今から言うことは私の人生の中では珍しく刺激的で稀有なできごとだったんだから。楽しいかどうかなんて、全部読んでから決めてくれたらそれでいいから。
とにかく、始めるよ。
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