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「大丈夫か?」大野が駆け寄った。
その男は、体操着を着た、俺らと同じ身長175cmぐらいだ。
斜面を落ちてきただけあって体操着はボロボロのドロドロ、ズボンは、擦り切れていた。
男は、大野の存在に気づくと、ビックリしたように、身を守るようにして睨みつけてきた。
大野を認識できたら、まるであんどしたように警戒心がなくなり、身体の力が抜けていくのが分かった。
戦争映画で敵から逃げて、撒いたと思ったら、人の気配を感じて警戒したら、味方だったようなものだ。
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