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「もったいな~い! けっこー可愛かったのに!」
「じゃあお前が付き合えば?」
「慎也のこと好きになるコが俺のこと好きになるわけないじゃーん!」
あっはっは!と笑いながらバシバシ肩を叩いてくる。
いや、本気で痛いから。
お前の力、思ってるより強いから。
叩き続けてくる手を強めに払いのけると、徹はふと何かに気付いたように俺を見る。
「…何だよ」
「そういや、初めてだなぁと思って」
「何がだよ」
「慎也の”素”見て、さらに攻めてくるコ!」
「…」
「おっと、授業だ! あとでな!」
徹が慌ただしく席に戻っていった後、俺はぼんやりと考えていた。
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