一年 (side 柊)

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  「…変な、オンナ…」 思わず呟いた言葉。 前の席のコが気付いて、振り返る。 「柊くん? 何か言った?」 「あ、いいや。何でもないんだ。ごめんね」 いつもの笑顔を浮かべて答える。 そのコは少し頬を赤らめて、「ならいいの!」と言って前に向き直った。 …女って、単純でカンタンそーで、人生楽しそうだよなあ。 って、こんなこと考えちまうから、性格悪いとか言われんのか。徹に。  
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