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柊先輩は、どの学年からも人気がある。
本人はきっと知らないけど、密かにファンクラブ的なものがあるくらい。
いつも笑顔で人当たりもいいから、“王子”なんて言われてる。
そんな先輩に、顔も名前も覚えてもらっていない私が告白するなんて、身の程知らずもいいところだ。
私だって、わかっていた。
凛ちゃんの言う通り、これは玉砕コースなんだって。
でももう、言いたい気持ちを我慢できなかった。
…直情的だってよく言われる。
けれど、言わずに耐えるなんてできそうになかった。
だから、精一杯、好きだって気持ちを伝えて。
優しく振られて、スッキリするつもりだった。
なのに。
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