第一話:出逢い

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「はいはい……で?」 「腕掴んだら空が見えた」 「……気絶?」 「いつの間にか投げられてた」 「……ごめん。全ッ然分かんない」 理解に苦しんだ挙げ句、愛莉はガクッと肩を落とした。 「何でかな……澄香と一緒にいる時間長いのに、たまに分からない……」 「とにかくね、本当に……本当に……」 ドン!!と、澄香は机に自分の拳を叩きつけた。 「この私が負けるなんて、世界崩壊以上に有り得ないっての!!」 「落ち着いて落ち着いて。はい、チョコレート」 怒り心頭の澄香の口に、愛莉が一口サイズのチョコレートを放り込む。 「む……美味しい」 「でしょ?冬限定のクリーミーホワイトチョコ」 愛莉も一つ頬張り、そして長い溜息を吐いた。
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