第一話:出逢い
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「面倒な奴に絡まれた」と言いたげに、少年は長い溜息を吐いた。 「……面倒なのに絡まれた」 「この……!!」 思わず頭に血が上った澄香は、握る腕に力を込めた。 ドサッ!! 「え……?」 広がるのは冬の夜空……澄香は、いつの間にか自分が倒されたことを自覚した。 「面倒事に首突ッ込むと、陸(ろく)なことねェぞ」 慌てて起き上がる澄香だったが、少年の姿はどこにもなかった。
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