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─屋上
屋上には小さなベンチみたいなのがある。
そこに私達は腰掛けた。
は「 ふあぁ~ 」
春くんは大きな欠伸をする
ゆ「 眠いの? 」
は「 うん、ちょっとね 」
そういうと春くんは、
ハッと何かを思い出したかのようにした。
は「 膝っ! 」
ゆ「 え? 」
は「 膝まくらしてよっ 」
え?え?膝まくら?
ゆ「 だ、誰が? 」
は「 桜田さんが 」
ゆ「 へ?!私が? 」
春くんはもちろん!と
元気な声で私にニコニコの笑顔を
見せてくる。
ゆ「 でも‥ 」
だっ、だって
私達って今日初めて喋って
別に付き合ってる訳でもなく
それに膝まくらって
ものすごく緊張しちゃうし
それに、もし春くんに彼女さんが
いたら私って‥えぇえぇ?!←
そんな妄想に浸っていると
隣からクスクスと笑い声が
聞こえてきた。
は「 ふはっ、桜田さんってば
心の声か何か分かんないけど
ぜーんぶ聞こえてるよ? 」
ゆ「 へ‥えぇえぇー?! 」
何て失態‥
全部聞こえてたなんて‥
もう、ショック
もうやだー
私は拗ねてしまった
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