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「だよなぁー、噂だし青い蝶なんてその辺に探せばいるよな」
あたしはそのまま学校をおえて家に帰った。そして夕飯のとき
「お姉ちゃん、学校どうだった?」
いつものようにママが聞いた。
「学校なんて普通だよ。でもテストが返ってきたかな。もちろん100点だけどね」
「やっぱお姉ちゃんは凄いわねぇ。光奈ちゃんは?」
「あたしもテストが返ってきたよ…」
そのまま光奈は下を向く。
「何点だったの?」
光奈は小さい声で呟いた。
「14点…」
「あら…そう。いつもと同じね」
「なんだ光奈はバカだなぁ。お姉ちゃんに似なかったなんて可哀想だな」
笑いながら言った。
お姉ちゃんは冗談で言ったかもしれないけど、あたしからしたらかなり傷つく。
「こら!お姉ちゃん。そんなこと言わないの!!光奈ちゃんが可哀想でしょ!!」
ママは必死にフォローしようとしたけど、それがまた傷つく。
「いいよママ、あたしはもう寝るから…おやすみ」
部屋に戻ろうとしたとき、お姉ちゃんは何か言いたそうだったけど、あたしは無視して寝ることにした。
「(あたしがお姉ちゃんだったら良かったのに)」
と心の中で呟いた。
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