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「あ、おかえりなさいお姉ちゃん。」
「…あたし光奈だよ?」
「あっごめんね。最近なんかお姉ちゃんに似てきたわね。それで学校はどうだった?」
「ママ学校なんて普通だよ。でもテストが帰ってきたかな。もちろん100点だけどね。」
あたしは思った。このセリフどこかで聞いたことある。
「(確か前にお姉ちゃんが言ってたな。)」でも気には留めない。
「光奈ちゃんも、やればできる子なのね。ママ嬉しいわ」
ママはあたしを誉めまくった。
もうすっごいいい気分。
もしかして、お姉ちゃんは毎日こんな良い気分だったのかな。
そう思うとなんだか腹が立ってきた。
そこにお姉ちゃんが帰ってきた。
何だか元気がない。
あたしはお姉ちゃんなんか気にせず、鞄を置いて散歩に行くことにした。
「ママ!散歩行ってくる。夕飯までには戻るから」
あたしは家を飛び出した。
今考えるとどうしてあたしは散歩に行ったんだろう。
不思議に思う。
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