はじまり

10/24
前へ
/33ページ
次へ
「ひっどーい」 俺の言葉を聞いたあきらは、頬をぷくっと膨らませてそんな事を言っています。 イチイチ行動が女の子っぽいんですよねコイツ。 外見が外見だけに余計にねぇ……。 「お前はいいな、あきら……」 そんな俺とあきらのやり取りを見ていた千秋が、あきらに向けてボソッと小さな声でそう言ったんです。 「何?どうしたの?いつもの千秋らしくないじゃん」 あきらは少し心配そうな表情を浮かべて、千秋の顔を覗き込んでそう返すのでした。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

167人が本棚に入れています
本棚に追加