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あきらにぐいぐいと引っ張られ、解放されたのは人気のない校舎裏の大きな木の陰でした。
「なんなんだよ!!こんな所に連れてきて」
解放されたと同時にいらついていたのもあり、少し声を荒げながらあきらに詰め寄ったんです。
するとあきらは悪びれる様子もなく、俺の目を真っすぐに見つめて口を開くのでした。
「あのさぁ、ゆうと?」
「なんだよ?俺の質問に答えろよ」
俺の問い掛けに応じずに、逆に問い掛けてくるあきらを睨みつけながら返したんですが、あきらは落ち着いた様子で言葉を返してきたんです。
「今からあたしが聞く事に答えて貰う為に連れてきたの」
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