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俺に声を掛けられて、ふと我に帰ったんでしょうか、千秋は慌てた様子で言葉を発してきました。
「だ、だ、大丈夫だっ。急に引っ張られてバランス崩してしまったよ。ははは……」
なんかいつもに比べて弱々しくて、喋り方にも豪快さを感じません。
なんか変だな。
急に女の子らしい一面を見せたと思ったら、しおらしくなっちゃったりしてね。
「ホントに大丈夫か?」
起き上がろうとせずに俺にもたれ掛かったままの千秋が少し心配になって、俺はそう声を掛けたのでした。
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