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国の中心には、宮廷がある。
二人は、その門の前に立って。
「大きい」
「宮廷なんかより道を大きくしてほしかった」
「……まぁまぁ」
入国から一時間歩き続けて、二人はかなり疲れていた。
マルスが警備員に、預かっていた書類を見せると、案外簡単に中に入れてくれた。
「いやぁ、政治をしない国王というのは、暇でねぇ」
宮廷に入るとすぐに国王が現れた。
「お会いできて光栄です」
「さぁ、中へ」
国王に率いられて、宮廷の奥へと入って行った。
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